言論 NPO は「課題解決」のために民主主義の力を信じて行動する「DoTank」として、今起こっている様々な問題の中から、日本や世界にとって特に重要な議論・視点をこのページを軸に発信しています。私たちが目指すのは、課題に共感する全ての人がそれぞれのかたちで議論に参加できる言論空間の創出であり、課題解決を目指す輿論の形成です。その実現のために、言論 NPO は 4 つのテーマに取り組んでいます:「日本の課題を考える」「世界課題に挑む」「アジアの平和と課題を考える」「民主主義を強くする」。まずは興味のあるテーマを学び、考えるところから、私たちと一緒に始めてみませんか。


今、取り組んでいる議論

トランプ政権発足後、日本国民の2割以上が米国を信頼しなくなった
米国と日米関係に関する世論調査結果

言論NPOは今年11月に創立24周年を迎えました。これから節目となる25年目の活動に入る今、言論NPOに期待されていることは何か、今一度原点に立ち返りつつ、今後のあり方についても考えるため、12月19日に24周年特別シンポジウム「言論NPOにこれから求められることは何か」を開催しました。

その冒頭、工藤が「言論空間の立て直し」に取り組むことを表明すると、これまで長年言論NPOの活動に参画してきた三人の有識者はこれに強く賛同しました。

世論の変化が非常に速く、「空気」で物事が決まってしまう現在の風潮を懸念した朝比奈氏は「こうした空気にきちんと冷静に対応していける言論の空間が今こそ必要だ」と発言。

吉田氏は、「私達が議論すべき課題や争点とはこういうものだ、というかたちで新しい時代における価値を提示していく。言論NPOはまさにそのための場としてこれからも活動していくことが求められてくる」と語りました。

長氏は、「一般の社会に対しても、それから政府や政治家に対しても、自分たちがあるべき姿からどれぐらい離れてしまったか、言論NPOにはその距離を教えてくれる北極星のような存在であり続けてほしい」と語るなど、議論では言論空間再生に対する有識者の強い期待が表れたシンポジウムとなりました。

同時に、若い世代の参加者を増やすことや、文化など新しい領域での取り組みを求める意見が相次ぐなど、シンポジウムでは今後の課題も明らかになりました。

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注目の議論

米中接近は本当か

吉田氏は、「私達が議論すべき課題や争点とはこういうものだ、というかたちで新しい時代における価値を提示していく。言論NPOはまさにそのための場としてこれからも活動していくことが求められてくる」と語りました。

長氏は、「一般の社会に対しても、それから政府や政治家に対しても、自分たちがあるべき姿からどれぐらい離れてしまったか、言論NPOにはその距離を教えてくれる北極星のような存在であり続けてほしい」と語るなど、議論では言論空間再生に対する有識者の強い期待が表れたシンポジウムとなりました。

同時に、若い世代の参加者を増やすことや、文化など新しい領域での取り組みを求める意見が相次ぐなど、シンポジウムでは今後の課題も明らかになりました。

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言論 NPO×世界のシンクタンクで、課題解決に挑んでいます

世界のシンクタンクは何に注目し、どのような議論を展開しているのでしょうか。

言論 NPO が、世界を代表する 10 のシンクタンクと共に取り組む議論や調査についてご紹介します。

『エネルギー危機への戦略: 何をすべきか、何をすべきでないか』

イラン戦争からホルムズ海峡封鎖に至る一連の国際情勢緊迫化により、エネルギー問題が深刻化しています。とりわけ、日本を含むアジア諸国では中東への依存度が高く、今後の国や地域における舵取りをどうするか、喫急の課題です。言論NPOと連携をする世界のシンクタンクのBruegelにて、エネルギー問題について非常に重要な論考を発表されたBen McWilliams氏に、言論NPO国際部長西村友穂が、独自にインタビューを行いました。

Ben McWilliams(Bruegel Affiliate Fellow)

 専門はエネルギーおよび気候政策で、クリーン技術と脱炭素化が主な研究対象。産業の脱炭素化を促進するための政策手段や、水素などの新たなエネルギーシステムがヨーロッパの経済地理に与える影響についても取り組んでおり、ヨーロッパのクリーン技術の動向に関するデータを収集・分析する「European Clean Tech Tracker」に携わる。2022年のエネルギー危機に関する政策面および産業面での影響についても分析を行ってきた。


イランのガス危機に欧州はどう対応すべきか――何をすべきで、何をすべきでないのか

来冬に備えた緩衝材を確保するため、ガス貯蔵の補充は不可欠である。しかし、イラン紛争によって引き起こされたエネルギー価格の高騰に対応するにあたり、EUはガス需要の削減を最優先すべきである。需要を抑えることで、ガス備蓄にかかるコストを引き下げ、LNGを巡る国際的な競争を緩和するとともに、長期的には欧州のエネルギー自立性を高めることにつながる。

そのためには、一時的な省エネルギー対策や、実施可能な分野では他のエネルギー源への燃料転換を直ちに促進すべきである。また、再生可能エネルギーなど非化石電源の導入を加速し、天然ガスが電力価格を左右する時間帯の割合を減らすことこそが、欧州の電力価格を化石燃料価格や将来のエネルギーショックから切り離す唯一の構造的な解決策である。

さらに、家計や企業への支援策は、省エネルギーへのインセンティブを損なわないよう設計するとともに、最も影響を受けやすい層への支援や、電化への投資を後押しする内容とすべきである。 オリジナルの記事を読む(英語)
-今回のイランでの紛争は世界のエネルギー秩序をどのように変化させたか
 化石燃料の方が太陽光や風力よりもはるかに不安定であるという現実です。欧州では2022年、そして2026年とエネルギー価格の急騰によって経済が大きな打撃を受けています。化石燃料の輸入に依存した形で安定したエネルギーシステムを構築することは困難です。

 もはやこれはエネルギー安全保障の問題です。安定した国内エネルギー供給を確保するためには、クリーンエネルギーへの転換が不可欠です。今回の危機はその認識を改めて強く突きつけるものとなりました。特にホルムズ海峡の封鎖は、エネルギー専門家にとって最悪のシナリオとされてきました。これまで米国やサウジアラビアがそのような事態を許さないということを前提にしていましたが、その前提は崩れました。

-経済システムや企業経営への影響は
 化石燃料の輸入に依存したビジネスモデルはもはや魅力を失いつつあるという前提の崩壊だと思います。しかし、政策担当者は、短期的にも中期的にも輸入した化石燃料をすぐにゼロにすることは不可能である、という現実を踏まえつつ対応を考えることです。また、電力部門では天然ガスから石炭への一時的な切り替えも、あくまで短期的には有効な対応となり得ます。このように、優先順位をつけて対策を積み上げていくことが重要です。

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